- 元興寺付近より南側−
奈良市<寺を中心とした商業都市> 地図 町並度 6 非俗化度 2 −奈良公園の近辺に古い町並− |
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西新屋町の町並 |
中新屋町の町並 |
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芝新屋町から元興寺町にかけては最も古い町家の密度が濃く、旧市街を象徴する風景が展開する | |
奈良はいうまでもなく歴史の古い都市で、その詳細については省略するが、古い町並としても広域にその姿を残している。その付近を通称奈良町という。行政区画上は存在していないが、名称自体は慶長期(17世紀初頭)に遡る古いもので、関ヶ原の役後、徳川家康の命により大和を支配下に置いた大久保長安が町場として再整備した際に確定したものである。奈良町100町といわれ、現在も街路が交錯し由緒ありそうな町名が狭い範囲に多数残っている。この辺りが奈良の古い町である。 |
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高御門町の町並 | 井上町の町並 |
この付近は奈良時代には驚くことに全て一個の寺の境内といっても良い地区であった。中心をなす元興寺は日本最古の寺といわれる飛鳥寺に由来する。平安時代に長岡京に遷都したことや、火災や戦災で規模を縮小し、境内地は次第に町家が立地しはじめる。町衆は自治的権力を持ち、江戸時代にかけて門前町だけでなく商業も発達した。しかし元興寺をはじめ、以後に分派した小さな諸寺は今でも多く残っており、現在もこの町に住む住民の信仰心は強く、やはり寺を基盤に育まれた町である。小刻みに付けられた町名にも寺の文字が多く見え、その他院・門などを付したものが多数見えることからも、旧市街全体が寺との深いかかわりを持っていたことがわかる。 |
※文章内容は共通です。
訪問日:2007.01.02(再取材) | TOP | 町並INDEX |
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