路地裏コレクション(9)
 −旅館−



今回は、町並探訪中に出会った古い旅館を少し集めて紹介してみたい。今やホテル全盛で、このような昔ながらの旅館は大変少数派となった。
その町にどの程度の旅館建築が残っているかで、町がいつ頃、どれほど栄えたかがおおよそ想像できる。ここで紹介する中にはもう営業されていないものもあるが、それぞれに旅人を多く受入れた深い歴史を刻んでいる。
ビル旅館が林立する伊豆・伊東温泉。しかしながらこのように昔ながらの宿屋もあった。看板には「温泉旅荘」とある。(07.05)




伊勢・二見浦には昭和の観光地といった風情の木造旅館が今でも数多く残る。(06.07)
木曽路・奈良井の旧宿場 旧中山道時代から旅籠を営んできた「ゑちごや旅館」。(04.06)




旧中山道信濃路 川渡しのある場所には、増水時に川留めになることも多かったことから宿場が発達することが多かった。千曲川畔にあったこの木造旅館もそうした名残だろう。(06.04) 山陰の山間の町にて 町の規模の割に旅館が多くかつての繁栄を思わせた。(07.06)




東京大学に近いこの本郷台地には静かな佇まいの中木造の旅館が幾つか見られる 都心部とは思えない一角である。(06.11)


瀬戸内の小さな島。はかつて潮待ち港であり、狭い土地に木造三階建ての旅館がひしめいていたという。(04.01)


知多半島の古い町にて 路地に古びた小さな旅館があった。近くに寺院があり、その参拝客のための旅館だったと思われる。(08.03)




鉱山で栄えた兵庫県生野 駅前にはその繁栄振りをしめす旧駅前旅館が残っていた。(04.03) 美作の城下町津山にて この木造三階建ての旅館が現役なら一度泊ってみたい。(08.09)

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