街の風景

 −昭和型アーケード商店街−



アーケードに被われた商店街。本来の目的の一つは、雨などの悪天候の日も快適に買物ができるという点である。買い物客は店から店へと渡り歩きながら必要なものを求めていた。
 大駐車場が完備された複合型商業施設がはびこる現在、アーケード商店街は特に地方都市においては勢いを失い、集客力を失い商店街としての体をなしていない姿も眼につく。
 今後も残る商店街は限られるように思われる。町並探訪の際に足を向けた商店街の中から幾つか紹介する。



岡山県笠岡市。駅前の街区の一部は再開発から免れ 古びた町家建築のままに商いが続けられていた 道行く人々は疎らだ(07.12撮影)




京都寺町通の商店街。 中心街に近いこの商店街は人通りも多い しかし店の構えは昔ながらのたたずまいであり郷愁を感じるものである(09.02撮影)




京都市上京区 鴨川に近い位置にある桝形商店街 庶民的商店街であるが鯖街道の終点でもあり 焼鯖寿司などゆかりのある品を商う店舗も散見される(09.02撮影)


和歌山県橋本市。大阪への通勤圏ともなり商店街に活気なく アーケードを降ろしたたたずまいは本来の古い町並の外観を取戻しつつあった(06.04撮影)


岡山県新見市。 山間の小都市にしては不似合いともいえるアーケード商店街が連なっていたが行く人も少なく 店舗の姿も何十年前に逆戻りしたようであった(05.09撮影)




尾道にも本格的なアーケード商店街がある 観光客も多く右の写真のように銭湯を店舗に再利用した例など活気が見られるが 枝道に入るとひっそりとしたレトロ商店街の様相である(08.11撮影)




大阪・鶴橋商店街はわが国有数の活気あるアーケード商店街だろう 韓国人が経営する店も多く キムチや韓国の衣装なども多く売られる 通路も狭く迷路のような商店街は極めて庶民的で魅力あるものだ いつまでもその姿を残してほしいものだ(07.12撮影)

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