近代洋風建築のある風景(23)

−大崎下島御手洗・大長の洋風建築−
瀬戸内海に浮かぶ大崎下島、重伝建地区の御手洗地区、及び大長地区に残る洋風建築を紹介します。

  
■御手洗の洋風建築




●乙女座(S12)
 
洋風の外観のもと劇場・映画館。今では鄙びた町にこのような娯楽施設があったこと自体驚きに値する。二階席の手摺外側の欄干の曲線など、芸術品だ。
 廻船問屋であった鞆田家が私財を擲って建てたという。






●越智医院
 
現役の医院である。下見板張りという手法で建てられた木造の洋風建築。この島に見られる洋風建築の主流である。横路地も和風の伝統的建物とに挟まれた独特の風情を醸している。




港に面した一角にも下見板張りの洋風建築が連なる一角がある。 散策客の流れから外れた辺りにもひっそりと洋風の装いをした建物があった。


■大長の洋風建築




二階部より上が下見板張りとなっている面白い建築。


下見板張の洋風建築に挟まれた路地。ここはミカンの産地であり、島でありながら港町
でも漁村でもない。
路地奥にも唐突にこんな建物が現れる。今は物置のようだったが、かつては斬新な外観だったはずで何に使われていたのだろうか。


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