特別企画 

旧山陽道を辿る

 2003年12月から2005年9月にかけて、本州西端の赤間関(下関市)から西宮までの旧山陽道を辿った記録である。
 本来なら徒歩で全行程を正確になぞりながらレポートしたい所ではあったが、時間的な制約も大きいためほとんどの区間は車で辿れる部分のみの探索となり、要所をつまみながら駆足での取材となった。
 西宮宿からは大坂城までの道筋、そして京都への旧西国街道を含め約10回に渡り、粗い探索ではあったが山陽道という線で見た探訪記を紹介する。
 全体を通して最も印象的だったのが、兵庫県播磨地方でほぼ完全に旧道が残り、しかも当時の道幅のままに生活が営まれている生きた街道であった点だ。それは最後に辿った旧西国街道の区間にも言え、大都市圏やその近傍にありながら江戸時代の幹線道路が息づいているということは、驚きに値するものであった。
 また、旧備後国から備前国にかけての区間を中心に、往時の宿場町が比較的よくその姿を留め、古い町並としても見応えのある風景が連なっていた。

 
 
第一回 赤間関(下関市)〜山中(宇部市)
 1.  赤間関-長府
 2.  長府-小月
 3.  小月-厚狭
 4.  厚狭-船木
 5.  船木-山中
 
第六回 三原〜神辺 
 
25. 三原-尾道
 26. 尾道-今津
 27. 今津-神辺



第七回 神辺〜板倉(岡山市) 
 
28. 神辺-七日市
 29. 七日市-矢掛
 30. 矢掛-川辺
 31. 川辺-板倉




第八回 板倉〜三石(備前市) 
 
32. 板倉-岡山城下
 33. 岡山城下-藤井
 34. 藤井-片上
 35. 片上-三石
 
第二回 山中〜花岡(下松市) 
 6.  山中-小郡
 7.  小郡-防府
 8.  防府-富海
 9.  富海-福川
 10. 福川-徳山
 11. 徳山-花岡



第三回 花岡〜小瀬川畔(岩国市)
 
 12. 花岡-呼坂
 13. 呼坂-高森
 14. 高森-御庄
 15. 御庄-小瀬川畔

第四回 小瀬川畔(大竹市)〜広島城下 
 16. 小瀬川畔-玖波
 17. 玖波-廿日市
 18. 廿日市-草津
 19. 草津-広島城下
第九回 三石〜大蔵谷(明石市) 
 
36. 三石-有年
 37. 有年-正條
 38. 正條-姫路
 39. 姫路-御着
 40. 御着-加古川
 41. 加古川-明石
第五回 広島城下〜三原 
 20. 広島城下-海田
 21. 海田-一貫田
 22. 一貫田-西条
 23. 西条-本郷
 24. 本郷-三原
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第十回 大蔵谷〜西宮〜大坂城(大阪市) 
 
42. 明石-兵庫
 43. 兵庫-西宮
 44. 西宮-大坂
 

余録 旧西国街道を辿る(池田〜京都)
 

   

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